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LaTeXで図を直接描けるTikZの使い方2|線のスタイル

前回の記事では,TikZを使うための環境について説明し,基本的な線分や曲線の描き方を説明した.

この記事では,描線について

  • 太さを変える
  • デザイン(点線や破線)にする
  • 矢印にする

といったスタイルを変える方法を説明する.

スタイルをコントロールできれば,図の表現の幅が飛躍的に広がる.

ただし,本稿では以下のように2つのライブラリ”intersections”,”calc”を用いる.

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線の太さ

例えば,線の太さを1ptにしたいときは,

と記述すれば,

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と太さが1ptの線が描ける.

以下に,標準で用意されている線の幅のオプションを挙げる.

線の太さ
種類 オプション 表示
0.1ptの線 ultra thin

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0.2ptの線 very thin

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0.4ptの線 thin

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0.6ptの線 semithick

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0.8ptの線 thick

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1.2ptの線 very thick

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1.6ptの線 ultra thick

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線のデザイン

例えば,線をデザインしたいときは,

と記述すれば,

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と点線が描ける.

ただし,”on”で表示させる長さを,”off”で表示させない長さを表し,これを繰り返すデザインとなる.

以下に,標準で用意されている線のデザインのオプションを挙げる.

線のデザイン
種類 オプション 表示
点線 dotted

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破線 dashed

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破点線 dash dot

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破点々線 dash dot dot

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また,

と記述すれば,

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となる.すなわち,前にdensely をつければデザインが密になり, loosely をつければデザインが疎になる.

矢印

例えば,線を矢印にしたいときは,

と記述すれば,

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と点線が描ける.

以下に,標準で用意されている線のデザインのオプションの例を挙げる.

線の矢印化
種類 オプション 表示
矢印(最初の端点) <-

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矢印(最後の端点) ->

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矢印(両端点) <->

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2重矢印 ->>

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また,

と記述すれば,

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太い(ステルス機型の)矢印となる.

色線

例えば,線を赤にしたいときは,

と記述すれば,

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と赤線になる.

以下に,標準で用意されている線の色のオプションの例を挙げる.

線の色
種類 オプション 表示
red

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blue

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yellow

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green

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オレンジ orange

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グレー gray

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また,

と記述すれば,

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赤60%青40%の色の線となる.

図の移動

例えば,線を移動したいとき,

と記述すれば,

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と赤線が青線のようにx軸方向に+1y軸方向に+2平行移動する.

以下に,標準で用意されている図の移動のオプションの例を挙げる.ただし,赤線が移動前,青線が移動後である.

線の色
種類 オプション 表示
平行移動
(x:+1,y:-2)
shift={(1,-2)}

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拡大/縮小
(原点中心で2倍)
scale=2

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拡大/縮小
(点(1,1)中心で2倍)
scale around={2:(1,1)}

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回転
(原点中心で45度)
rotate=20

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回転
(点(1,1)中心で45度)
rotate around={20:(1,1)}

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そのほかのスタイル

以上のほかに,以下のような標準で用意されている線のスタイルのオプションがある.

線のオプション
種類 オプション 表示
2重線 double

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2重線
(間が赤)
double=red

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2重線
(間隔が2pt)
double distance=2pt

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透過(60%) opacity=.6

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参考文献

以下はLaTeXに関しての参考文献である.

LaTeX2e美文書作成入門 改訂第7版 (奥村晴彦 著/技術評論社)

著者の奥村氏は日本におけるTeXの第一人者であり,本書はLaTeX初心者から中級者まで幅広い層に役立つLaTeXの教科書である.

非常に詳しく解説が載っており,しっかり理解して習得することができる.

本書にはDVD-ROMが付属しており,LaTeXのインストール用がすぐにできるので,LaTeXをはじめる人が苦戦しがちな環境整備がすぐにできる.

ただし,本稿の内容のTikZについての記述はないので注意.

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