大学別 大学院入試 数学解答一覧

大学別の大学院入試の数学の解答の一覧です.それぞれのリンクで解説ページに飛びます.

京都大学

問題は京都大学のホームページから入手できます.

京都大学 数学・数理解析専攻
2022年度 基礎科目 専門科目(問6〜問8)
2018年度 基礎科目 専門科目
2017年度 基礎科目 専門科目
2016年度 基礎科目I 基礎科目II 専門科目(問6,問7)
2015年度 基礎科目I 基礎科目II 専門科目(問6,問7)
2014年度 基礎科目I 基礎科目II 専門科目(問6〜問8)

Twitterの北窓氏(@seasawher)が2007年度〜2020年度の解答をPDFでアップされていましたので【こちら】に共有します(許可は得ています).

簡潔に書かれていて非常に読みやすい解答です.

大阪市立大学

問題は大阪市立大学のサポートセンターで借りてコピーすることができます.

【参考:大阪市立大学/理学部・理学研究科/大学院入試情報

大阪市立大学 数物系専攻(数学系)
2016年度 基礎的分野 専門的分野(問1〜問12)
2015年度 基礎的分野 専門的分野
2014年度 基礎的分野 専門的分野

参考文献

以下,私も使ったオススメの入試問題集を挙げておきます.

詳解と演習大学院入試問題〈数学〉

[海老原円,太田雅人 共著/数理工学社]

理工系の修士課程への大学院入試問題集ですが,基礎〜標準的な問題が広く大学での数学の基礎が復習できる総合問題集として利用することができます.

実際,まえがきにも「単なる入試問題の解説にとどまらず,それを通じて,数学に関する読者の素養の質を高めることにある」と書かれているように,必ずしも大学院入試を受験しない一般の学習者にとっても学びやすい問題集です.また,構成が読みやすいのも個人的には嬉しいポイントです.

第1章 数え上げと整数
第2章 線形代数
第3章 微積分
第4章 微分方程式
第5章 複素解析
第6章 ベクトル解析
第7章 ラプラス変換
第8章 フーリエ変換
第9章 確率

一方で,問題数はそれほど多くないので,多くの問題を解きたい方には次の問題集もオススメです.

なお,本書については,以下の記事で書評としてまとめています.

演習 大学院入試問題

[姫野俊一,陳啓浩 共著/サイエンス社]

上記の問題集とは対称的に問題数が多く,まえがきに「修士の基礎数学の問題の範囲は,ほぼ本書中に網羅されている」と書かれているように,広い分野から問題が豊富に掲載されています.

全2巻で,

1巻第1編 線形代数
1巻第2編 微分・積分学
1巻第3編 微分方程式
2巻第4編 ラプラス変換,フーリエ変換,特殊関数,変分法
2巻第5編 複素関数論
2巻第6編 確率・統計

が扱われています.

地道にきちんと地に足つけた考え方で解ける問題が多く,確かな「腕力」がつくテキストです.入試では基本問題は確実に解けることが大切なので,その意味で試験への対応力が養われると思います.

なお,私自身は受験生時代に計算力があまり高くなかったので,この本の問題で訓練したのを覚えています.

なお,本書については,以下の記事で書評としてまとめています.