山本 拓人

統計学

決定係数の意味|最小二乗法から求めた回帰直線の性質

最小二乗法から求めた回帰直線は,「残差の平均が0」「予測値の平均と観測値の平均は等しい」「予測値と残差は無相関」という性質をもちます.この記事では,回帰直線の式をもとに,これらを証明します.また,決定係数が表すものについても説明します.
微分方程式

ストリッカーツ評価|シュレディンガー方程式の分散性評価

シュレディンガー方程式を考える上では,基本解に関する積分作用素の有界性を与える[ストリッカーツ評価]は非常に重要です.[ストリッカーツ評価]は[LpLq評価]を用いることで導出することができます.
コマンド

LaTeXコマンド集|括弧( )の種類と大きさを変える方法

LaTeXには中身の大きさに応じて自動で適切なサイズの括弧になるコマンドがあります.また,集合{A|B}の区切り線の大きさも自動で適切なサイズになるコマンドもあります.
微分方程式

ピカールの逐次近似法|常微分方程式の解を構成する方法

常微分方程式の解き方は様々なパターンで考えられていますが,常微分方程式がよく知られた形をしていない場合にも,「ピカールの逐次近似法」を用いて解が得られる場合があります.この記事では,具体例からピカールの逐次近似法を説明します.
TikZ

LaTeXで図を直接描けるTikZの使い方5|領域に色を塗る

LaTeXでの図の挿入に苦労した経験がある人は少なくないでしょう.LaTeXのパッケージ「TikZ」を使えばLaTeXで図を直接描くことができ,図を作って挿入する必要がありません.本稿では,Tikzで領域を色で塗る方法を説明します.
ベクトル解析

gradとdivとrot|ベクトル解析の基本の微分公式のまとめ

ベクトル解析では3つの基本の微分作用素gradとdivとrotを計算できることは大切です.計算の中では[和の微分公式],[積の微分公式],[内積・外積の微分公式]を用いる機会が多くあります.この記事では,これらの微分公式をまとめます.
ベクトル解析

gradとdivとrotの定義と直感的な考え方|ナブラ∇に関する微分作用素

ベクトル解析においては,勾配grad,発散div,回転rot(curl)の3つが重要な微分作用素で,数学のみならず物理でも広く現れます.この記事では,この3つの微分作用素の定義とイメージを説明し,これらのナブラ∇による表し方も説明します.
位相空間論

商集合の考え方と具体例|同値関係はただのグループ分け

集合論には二項関係という概念がありますが,二項関係の中でもある性質を満たすものを同値関係といいます. 最初に「同値関係」と聞くと語感からキツい印象を受けてしまいますが,実際にはただの「グループ分け」の考え方を数学的に定式化したものにほかなり...
集合論

無理数は有理数よりも多い?|対角線論法による濃度差の証明

無理数は有理数よりも多いことが証明できます.このことを厳密に証明するには大学数学の知識が必要ですが,大まかな考え方は中学生にも理解できます.この記事では,「対角線論法」を用いて無理数の集合の濃度と有理数の集合の濃度が異なることを示します.
代数学

3次方程式の解の公式|カルダノの公式の導出・具体例・歴史

現代では「カルダノの公式」とも呼ばれている3次方程式の解の公式を導出し,具体例から使い方も解説します.また,「カルダノの公式」と呼ばれるに至った歴史的経緯も説明します.