- Lebesgue空間
の共役空間 - Lebesgue空間
が同型であることはよく知られています(すなわち,
この同型
また,同様に
これらの双対性を用いる論法を双対性議論 (duality argument)などといいます.
この記事では,これら
準備
ここでは本題に入る前に
- 定義関数
- Hölder共役
の定義を確認しておきます.
定義関数
定義関数を以下で定義します.
[定義関数] 集合
で定まる写像
この記事では
Hölder共役
Hölder共役を定義します.
[Hölder共役]
で定まる
例えば,
のHölder共役 は のHölder共役 は のHölder共役 は
ですね.
空間の双対性議論
まず
空間
まずは
[
を備えたLebesgue(ルベーグ)可測な関数全部の空間を
空間の双対性
冒頭で述べたように,
[
が成り立つ.ただし,
Hölderの不等式より,任意の
だから,あとは
を示せば[
のとき のとき
に分けて示す.
[1]
任意の
が成り立つ.このとき,
で定めると
だから
となって,
[2]
だから
が従う.
空間の双対性
次に,
空間
まずは
[
が有限なLebesgue可測な関数全部の空間を
この
- 空間
に関して - 時間
に関して
である場合などに用います.

空間の双対性
[
が成り立つ.ただし,
だから,あとは
を示せば[
のとき , のとき のとき
に分けて証明する.
[1]
任意の
が成り立つ.このとき,
で定めると
だから
となって,
[2]
任意の
が成り立つ.このとき,
で定めると
だから
となって,
[3]
で定めると
である.すなわち
が従う.
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