解析学

ルベーグ積分の基本

区間・開集合・閉集合のルベーグ可測性とボレル集合族の定義

ℝの区間・開集合・閉集合はルベーグ可測集合の重要な例です.また,位相空間Ωの開集合について和集合,共通部分,補集合を可算回とってできる集合全部からなる集合族をボレル集合族といいます.
関数空間

ハーディの不等式|ソボレフ空間の重み付き空間への埋め込み

ハーディの不等式はソボレフ空間の埋め込みを示す不等式で,偏微分方程式論などで空間の重みが付いた積分を評価する際に用いられ,通常のソボレフの不等式と同様に重要な不等式となっています.この記事ではハーディの不等式の証明まで行っています.
ルベーグ積分の基本

ルベーグ可測集合族は完全加法族|和集合・共通部分の可測性

ルベーグ外測度m*の定義域ルベーグ可測集合全部の族Lに制限してできる写像mをルベーグ測度というのでした.この記事では,Lが完全加法族であることの証明を目標に,基本性質をまとめます.
ルベーグ積分の基本

ルベーグ可測集合の定義と具体例|ルベーグ測度の定義も紹介

外測度m*はほぼ「集合の長さを測る写像」と言えますが少し不都合があり,m*の定義域を少し狭めることで不都合を排除することを考えます.この定義域を狭めてできる写像mを「ルベーグ測度」といいます.
ルベーグ積分の基本

ルベーグ外測度の5性質|証明とルベーグ測度との違いも紹介

ルベーグ外測度の「非負値性」「単調性」「劣加法性」「平行移動不変性」「区間の外測度」は本質的に重要な性質であり,ルベーグ測度の定義の土台となります.この記事では,これらの性質が重要な理由と,それぞれの性質の説明と証明をしています.
ルベーグ積分の基本

外測度はルベーグ積分の第1歩!「集合の長さ」を測る方法

ルベーグ積分を考えるには「集合の長さ」が鍵となり,この「集合の長さ」を測るために重要なものとして外測度があります.外測度を用いれば有理数の集合ℚのようなまばらな集合にも「長さ」を考えることができます.
微分方程式

シュレディンガー方程式の質量とエネルギー|保存則の証明

偏微分方程式の解が保存量を持つことはよくあり,それら保存量は偏微分方程式の解析で重要な手がかりとなります.この記事では,非線形シュレディンガー方程式の解uの質量MとエネルギーEが保存されることを説明します.
複素解析の基本

留数定理による広義積分の計算|例題から使い方・考え方を解説

留数定理は複素積分と留数の関係を述べた複素解析の定理で,留数定理を用いれば広義積分の値が簡単に計算できることもよくあります.この記事では留数定理を説明したのち,留数定理の使い方を例題をもとに解説しています.
複素解析の基本

ローラン展開はテイラー展開の進化形!留数定理の一歩前

αの近くで微分可能な複素関数は「ローラン展開」することができ,ローラン展開はテイラー展開の拡張ということができます.また,複素解析の重要定理である「留数定理」を考えるためには欠かせないものとなっています.
複素解析の基本

正則関数のテイラー展開|コーシーの積分公式の重要な応用

複素解析では領域上で1回でも微分可能ならテイラー展開可能であることが証明できます.また,このテイラー展開を用いることで「領域上で1回でも微分可能なら無限回微分可能」という事実を証明することもできます.